【就活日記】管理人は実際どのように監査法人を選んだのか?
この記事は3分くらいで読めるよ~
前回の記事では、『監査法人の就活の軸』について皆さんにお伝えしました。
まだご覧になっていない方はこちらも是非ご覧ください!
前回はBig4をそれぞれのイメージや、業績や人員数などのデータなどを用いて比較してきました。
ただし、前回の記事に書いてある内容までを頭に入れて監査法人を選ぶところまでは通常行かないと思います。
理由は簡単で、皆さん意識せずとも、今日の記事の内容を決め手にして監査法人を選ぶからです。
今日は実際に監査法人を最終的に選ぶ際の決め手となる要素をご紹介していきたいと思います。
監査法人を選ぶ際の最終ポイント(これがすべて!)
前回の記事、最後のデータ部分はなかなかマニアックなので難しいところですが、それぞれのブランドイメージ部分は理解を持ってもらいやすいと思います。
- EY…真面目
- あずさ…キラキラ系
- トーマツ…体育会系
- PwCあらた…外資の少数精鋭
管理人が実際に監査法人の法人説明会やイベントに参加した際は、それぞれの法人のイメージというのは自分の中で思ったとおりでした。
ただし、監査法人を選ぶ際はこのイメージだけで選ぶのは判断ポイントが少々抽象的ですので、中身もきちんと吟味しましょう!
人によって重視するポイントは異なってくると思いますが、基本的には以下の5つを考えれば間違いありません。
- 行きたい監査クライアントを有しているか
- 希望する事業部や部署はあるか
- 働きたい地域に事務所があるか
- リクルーターと雰囲気が合うか
- そこで働く自分が想像できるか
この5つの中でこれは譲れないという皆さんの就活の軸を持って、実際に法人説明会やイベントに参加してみましょう。
その軸を満たしてくれそうな監査法人を選ぶというやり方であれば少なくとも後悔はしないはずです。
管理人の場合は下3つの項目を軸に就活をしていました。
働きたい地域に事務所があるか
管理人は地元で働きたいと思っていましたので、調べてみると各監査法人において地元に地区事務所はありました。
ですので、1つ目はクリアです。
リクルーターと雰囲気が合うか
要は、事務所の雰囲気や風通しの良さなどに該当するところです。
ここは実際に法人説明会やイベントに参加してみないとわかりません。
そこで働く自分が想像できるか
この項目は突き詰めて考えると難しい項目ですが、難しく考える必要はありません。
実際に自分が働く姿というのは、対応してくれるリクルーターを見ていると何となく想像が付くからです。
リクルーターはその事務所の顔でもありますし、皆さんと一緒に働くことになる先輩にもなり得る人です。
法人説明会やイベントに参加してみて、この人はちょっと雰囲気合わないなっていうリクルーターが仮にいれば、その法人は外しても個人的に全然良いと思います。
一緒に仕事をするかどうかはアサイン次第ですが、初見で合わないと思ったのなら、これから一緒に仕事をしていくのは苦痛だと思います。
もし仮にそれが雰囲気だけの問題ではなく、言葉遣いが悪かったり
他の監査法人のネガキャンを言ったりして強引に誘ってくるようなリクルーターがいれば
勇気はいりますが、こちらから願い下げしてしまいましょう。
リクルートになる方というのは、その事務所の中でも選りすぐりの人材です。
口が上手くて人当たりが良さそうな人を入れているはずので
法人説明会やイベントに参加する際にはリクルーターの方をよく見てみて、そこで雰囲気が合うかどうかを見てみましょう!
リクルーター以外の方にも実際に話を聞いてみたければ、リクルーターにお願いすれば面談の調整をしてくれます。
事務所の雰囲気や風通しは、リクルーターで測るということだね!
御名答!
ちなみに管理人もリクルーターを3年してたよ。
管理人の就活日記
管理人も最終的には対応してくれたマネージャーのリクルーターの方がとても良い方で、そこで働く自分が想像できたため、納得のいく監査法人選びが出来ました。
実際その当時のリクルーターの方と同じ監査チームでインチャージ、マネージャーペアで働くことができ、大変光栄でした。
結局のところ
監査法人はその人と働きたいかという観点で就活生を見てきますが
就活生もその人と働きたいかという観点に尽きます。
就活といっても人と人とのマッチングなので
「この人と一緒に働きたいかどうか」という軸は皆さんの中で持っておくことが大切です。
最終的にどうしても迷ったら、自分のフィーリングやイメージで決めてしまって全然大丈夫です!
そういうときの人間の直感は大抵の場合、正しいです!
Big4の中であれば規模の大きな上場会社も均等に分かれていますし、できることもそんなに大差ないです。
給与や福利厚生もBig4内ではPwCだけ固定残業制だったりしますが、手取りベースではほとんど差がないのでそこは気にしなくて良いと思います。
最終的には管理人は大学卒業後、新卒でEYを選びましたが、その後税理士法人への転職を経験していますので
転職活動の際に、Big4のブランドの凄さは身に染みて感じました。
「新卒でEYの出身なんですね!」と明らかに面接官の反応がいいのが分かりました。
監査法人に在籍していたときはあまり感じませんでしたが、転職に際してBig4のネームバリューというのはかなりポジティブに働いたと思います。
監査法人の「真の財産」とは?
唐突ですが、監査法人の計算書類を見たことはありますか?
上記は2022年6月30日現在の、管理人の古巣であるEY新日本有限責任監査法人のPLです。
一般企業でいうところの売上原価や販売費及び一般管理費に該当する業務費用が費用のほぼ全てを占めています。
では、次にこの業務費用の内訳を見てみましょう。
業務費用のうち、給与や賞与、研修費用といった人件費が業務費用の7割を占めています。
監査法人はオシャレで綺麗なオフィスを構えているため、その家賃なども高そうですが、施設関連費用はわずか3%程度です。
逆を言えば、人件費くらいしか監査法人は費用がかからないことになります。
このことが示す内容はただ1つ!
BSにこそ計上されませんが
監査法人の真の財産は「人」
ということになります。
(退職給付引当金や賞与引当金はBSに計上されますが…それらは負債なので話を進めます)
まとめ
「規模もほとんど同じ、構えている事務所もだいたい同じ、やれることも同じ」
となると最終的な判断要素は人間関係、つまり人で選んでもらって大丈夫です!
皆さんは監査法人の選考を受けるので、監査法人に選ばれる立場にありますが
その選考を受ける監査法人を選ぶのは皆さんです。
つまり、選ばれるというネガティブな方ではなく、むしろ自分から監査法人を選んでやるんだというアクティブな意識を持っていただけたら、就活も楽しんでやれるんじゃないかなと思います。
監査法人の就活は短期決戦ですぐに終わりますので
あまり気を張らず気楽にいきましょう。
自分の就活の軸を持って
最終的には自分の直感を頼ろうってことね!
この記事が皆様の監査法人選びの一助になれば幸いです。
ミスマッチのない監査法人選びが出来たら良いですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また明日もお楽しみに!
独立会計士ブログのかわなべでした!
コメント