監査法人就活~独立開業において、学歴は関係する?
この記事は3分くらいで読めるよ~
前回の記事で、公認会計士試験の合格率と学歴には関係ないことをお話しました。
まだご覧になっていない方はこちらもお読みください!
私の学歴と、公認会計士試験を目指したきっかけも赤裸々に語っています。
公認会計士試験に晴れて合格した、もしくは合格する予定だけど
監査法人の就職で学歴がネックにならないかな…
独立を視野に入れているけど学歴って関係あるのかな…
と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
本日はそのような疑問にお答えしていきたいと思います!
転職まで経験していますので
そのあたりも触れますね!
- 監査法人の就職に学歴が考慮されるか気になっている方
- 公認会計士になりたいけど、学歴を理由に悩んでいる方
- 学歴コンプレックスをお持ちの方
監査法人の就活
まず、会計士試験に晴れて合格したのに、学歴が原因で希望する監査法人には入れない…ということは現状ありません。
もし、落ちてしまう・落ちてしまった場合は別の原因があるはずです。
一般企業の就活は応募者も大多数のため、提出されるエントリーシートの数も膨大です。
そこで、いわゆる『学歴フィルター』をかけて学生を選別するということが行われます。
2021年、就職情報会社が学生に送ったお祈りメールに
『〇〇以下(実際の文言は伏せておきます)』と記載されていた事案がありました。
そして翌年2022年には、旅客輸送業の会社が学生に『その他大学』と記載したメールを一斉送信してしまった事案もありました。
もちろん、上記の会社は学歴フィルターについては否定していますが
学歴フィルターが選考に存在するという話が現実味を帯びたことを、世間に決定づけるものとなってしまいました。
監査法人の就活の場合は、監査アシスタントや短答式試験合格者採用を除けば
志望者は全員、公認会計士試験合格者ということになりますので
志望者の数も全国の大学生に比べると、かなり限られています。
言うまでもありませんが、公認会計士試験は超難関国家試験です。
これに合格しているということは、学力の保証は既に充分に担保されているわけです。
皆、努力したってことだもんね。
そのため監査法人のリクルーターも学歴は見ず、人柄や一緒に働きたいかという観点で就活生を見てきます。
皆さんも会社を選ぶ際、リクルーターの方の人柄や一緒に働きたいか、社風はどうか等を考えるはずです。
それと一緒なのです。
2011年頃はリーマンショックの影響で監査法人の就活も相当厳しかったと聞いていますが
それ以降は売り手市場が続いており、この傾向はしばらく続くと思いますので
是非Big4に入りたいんだという方はチャンスです。
今は一時期よりも人が拡充されていると聞いていますが
その分辞める方も多いので、人の入れ替わりが早いのです。
依然として人員不足な法人が多いです。
監査法人内での昇格
これも学歴は全く関係ありません。
そもそも監査法人で学歴の話をすることは相当少ないです。
学歴による派閥なんてものも存在しません。
一般企業だと上述の学歴フィルターにより、ある程度似た学歴の方が集まる傾向にありますが
監査法人は高卒から旧帝大まで様々な学歴の人が集まって、同じ環境や待遇で働いているので
組織として面白いですし、色々な人と話せるので刺激があります。
昇格も純粋に仕事の能力で評価されます。
それでも学歴コンプレックスが払拭できない方
周りが自分の学歴を気にしないと知っていても、やっぱり自分は学歴コンプレックスが払拭出来ない…という方!
その気持ち、よ~く分かります!
私も学歴コンプレックスの塊でした。
ただ、これは私の場合ですが
公認会計士試験に合格して監査法人に入った時点で、学歴に対してサーっと興味がなくなりました。
それまでは学歴コンプレックスの塊だった私がです。
在籍していた大学には大変失礼なことですが、当時は自己紹介が大変苦痛でした。
大学名を言わなければならないからです。
学歴コンプレックスが原因で
大学時代は高校の友達との遊びも断ったことが何度もあります。
合格後の自信の付き様は、その当時からすると信じられません。
それほどまでに公認会計士という資格は自分に自信を付けてくれますし
学歴関係なく実力次第で上に行ける魅力ある資格なんです!
転職時
管理人は監査法人を退職後、税理士法人に転職しています。
その際も学歴のことは全く関係してきません。
むしろ転職時は、前職での経験値や即戦力として貢献できそうかどうかの方が大事です。
2法人受けましたが、どちらからも内定を頂きました。
独立開業後
実際に管理人は独立開業していますが、このステージにおいても学歴は関係ないと思います。
ただ、監査法人在籍時よりは若干大学のネットワークが大切だなーと思うことが出てくるくらいです。
というのも、監査法人含め組織に属していると、組織(ブランド)の中の1人として見られます。
例えば、○○監査法人に所属していたら○○のかわなべとして外部の方やクライアントからは見られるわけです。
つまりブランドの後ろ盾があります。
一方で独立開業するとお客様は
- 私が何を業務として提供出来るか
- 信頼できるか
- 仕事の質はどうか
- 人柄はどうか
という個人に対する着眼点で見に来られます。
ですので、組織にいたときよりも
何ができるか、どんなサービスを提供してくれるかが最重要視されますので
そこに学歴の要素が入る余地はありません。
確かに、お客様の紹介という点では
公認会計士試験合格者が多い高学歴のネットワークが強いかもしれません。
そのネットワークも確かに大事ですが
自分の営業力や人柄が根本に備わっていないと、たとえ紹介されてお客様が付いたとしてもすぐに離れてしまいます。
そういう面で独立開業においても学歴は重要視されません。
大学受験にはまず全力で!
色々語ってきましたが、もしまさに大学受験を目前にされている方。
この記事を見て下さって
大学受験辞めて、公認会計士1本で行こう!
というのはオススメできません。
家庭環境にもよりますが大学受験を出来る環境にあれば、まずは大学受験に全力を注いでください。
公認会計士試験は最終合格率10%の超難関国家試験です。
人によっては5年、10年かけても受からない人もザラにいます。
合格出来れば全て良いのですが、長年勉強をやってきて最終的に撤退した後に
社会人生活をスタートしようとすると、就活の観点ではとても厳しい環境になると思います。
ダブルスクールは確かにきついですが、大学にも通っていると大卒というステータスもそうですし
大学受験に挑戦したという経験が自分の経験をさらに豊かにするものだと管理人は思います。
私は大学受験失敗で得たものはとても大きかったです。
むしろ私の場合は得たものしかないといっても過言ではありません。
大学受験で失敗した経験から
「何で落ちたのか」を真剣に考えて会計士試験に繋げることが出来ましたし
大学に落ちていなければ、そもそも公認会計士試験を目指してすらもいなかったと思います。
大学生のときにはあんなに名前を出すのが憚れた大学名も、今では堂々と口に出せますし
母校の学生で公認会計士を目指したいという学生からもDMもらったりして大学に訪問させてもらったりしています。
現在在籍している大学生の力になれたらいいなという考えになったのもこの資格のおかげです。
本当にこの資格には感謝していますし、私の人生を豊かなものにしてくれました。
といっても受験勉強は相当大変だったので
戻りたくはないですけどね(笑)
もちろん、家庭環境等の事情があって
大学には通わずに公認会計士試験1本に専念される方は、それで問題ありません。
背水の陣で公認会計士試験を突破してやりましょう!
まとめ
ですので、今日のお話をまとめると
ということになります。
実は監査法人のリクルーターも3年間やっていましたので、そのあたりの記事も書きたいと思っています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また明日もお楽しみに!
独立会計士ブログのかわなべでした!
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