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かわなべ
ブログ管理人/公認会計士・税理士
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【辞め時なのか?】公認会計士試験の撤退を考える前に!

カワセミ

この記事は5分くらいで読めるよ~


最近当ブログを見つけてくださった方のキーワード検索で

「会計士試験 撤退」やそれらの類似ワードが多く見られます。

管理人も短答式試験と論文式試験にそれぞれ1度ずつ不合格でした。

短答式試験は特に難しく、撤退という選択肢も頭の中になかったわけではありません。

ちょうど周りの学生たちも大学3年で、就活も始まる時期だったので焦りもありました。

かわなべ

今日は会計士試験の撤退を考えている方に向けて
撤退すべきかどうかという考えをお伝えしたいと思います。

この記事で分かること

  • 公認会計士試験の撤退か継続かのヒント
  • 管理人自身の受験生活
  • 管理人の受験時代の成績
  • 公認会計士を目指すモチベーション
目次(各項目に飛べます)

管理人の本試験の成績

まず、今からのお話をする前に、管理人の論文式試験の成績を見てもらいたいと思います。

その方が具体的にイメージしていただきやすいからです。

どうでしょうか。

この対比を見ると、何だか元気が湧いてきませんか?

さしみ

成績上がりすぎ!

不合格になってしまう方にも2種類いると思ってまして

それが、受かるつもりで受験した方記念受験で受験した方です。

数的には受かるつもりで受験した方が多いと思うのですが、管理人はどちらも経験しました。

管理人は大学3年の5月に短答合格しましたが

論文式試験の科目である租税法と経営学についてほとんど手がついていませんでした。

まずは短答式試験の合格に専念していたからです。

そのため、大学3年の夏の論文式は泣く泣く記念受験となり、次の大学4年の論文式で合格しました。

ですが、記念受験でも根気強く勉強すればこのように受かります。

これを見ると、記念受験時の租税法と経営学は壊滅的ですね。

経営学についてはなんと偏差値が2倍になっています(笑)

かわなべ

偏差値が2倍はなかなか聞かないですよね。

「継続」か「撤退」か

不合格になってしまった方、勉強を続けることができなくなった方が今後進む道としては

  • 継続
  • 撤退

の2択だと思います。

これはどちらが正解ということはありません。

自身の生活環境等によっても変わるので、最終的には自分で選択することになります。

ただし、選択したのなら自分でその選択肢を正解にしなければなりません。

今日はこの2つで迷われている方に向けて、僭越ながらアドバイスをさせていただきます。

「継続」を選択する方

継続を選択された方、

今の最優先事項は合格することです。

合格のために必要なことを見ていきましょう。

受かるつもりで受験した方、記念受験された方問わず、
まずは試験の成績が郵送されてきたら、じっくり見ましょう。

これは短答式試験においても同じです。

短答式試験受験生は、自己採点の結果と合格ボーダーラインとの溝がどのくらいあるのかを把握します。

短答式試験は70%の得点比率がボーダーラインの絶対評価の試験ですが

回によってボーダーラインが変動するので完全に絶対評価とは言い切れません。

直近の2022年では、第Ⅰ回が68%、第Ⅱ回が73%です。

一方、論文式試験は完全な相対試験のため、得点比率(偏差値)で合否が決まります。

まずは自己採点結果や成績表を見てみて、何の科目が足を引っ張ったかを見てみましょう。

特に、論文式試験は会計学の得点比重が高く

会計学の得点比率が悪ければそれに引っ張られて、全体の得点比率も下がってしまいがちです。

  • 会計学はどうなのか
  • 足切りはなかったか
  • 科目合格はあるのか

を見てみましょう。

その上で専門学校の先生に相談しましょう。

短答式試験になかなか合格できない方

管理人は、運良く2回目の短答式試験に合格できましたので、短答式試験の受験歴からすると早い方だと思います。

中には5回かそれ以上受験している方も多くいますので、かなり運が良かったです。

短答式試験は出題問題の難易度によってボーダーラインが変動しますが、中身は個別問題の寄せ集めです。

テキストや計算問題集、肢別問題集に立ち返り、回転率を意識して手を付けていない論点を減らしていきましょう。

具体的なそれぞれの科目別勉強法については、追って記事にしたいと思いますが

短答式試験受験生に1つだけ希望が見える話をします。

それは、「模試や答練で取れなかった点数が本試験で取れることがある」です。

今でも管理人が短答式に合格したときの本試験の自己採点はよく覚えています。

そのときの話をしますね。

管理人の短答式試験でのエピソード

短答式試験を受験されたことがある方なら分かると思いますが、模範解答を公表するのは各専門学校です。

当日中にはすべて公表されますが、試験の順番に沿って順次公表されます。

すべての試験が終わって自宅に帰る頃には、企業法・管理会計論・監査論の模範解答は公表済です。

試験の順番どおりに公表されます。

財務会計論の自己採点が公表されるのは夜10時頃になります。

自宅に帰って自己採点してみると

得意なはずの企業法が80点しか取れていない…。
管理会計論については45点で足切り寸前でした…。
監査論は70点。

合格基準の70%に到達するためには、財務会計論で155点取らなければいけません。

無理だ…

というのが本音でした。

というのも、そんな点数今まで取ったことないからです。

試験の手応えもなかったですし、落ちることしか目に見えていませんでした。

とりあえず財務会計論の自己採点を残して、家族が食事に連れ出してくれました。

そのときに

ごめん、今回も落ちるかも…

と家族にボソッと漏らしたのは今でも鮮明に覚えています。

家族は必死に励ましてくれましたが、内心メンタルはズタボロでした。

「このまま続けて合格できるのか…」

そればかり思っていました。

食事から帰ると財務会計論の模範解答も公表されていましたので

残っていた財務会計論をダメ元で自己採点してみました。

すると、まさかの165点…!トータルで360点(72%)でした。

マークシートですので運の要素も強かったと思いますが、この上ない喜びでした。

家族にも先程のドンヨリテンションから一点

受かってるかも!

と報告しました!

実際に合格していました。

このように、短答式試験は最後の最後まで何が起こるか分からない試験です。
管理人のエピソードで勇気づけられた方が1人でも多くなれば嬉しいです。

論文式試験になかなか合格できない方

論文式試験に合格しているということは、当然ですが短答式試験に合格できていることになります。

管理人は短答式の方が嫌いでしたので

「あと1つ合格できれば良いんだ」と以前よりも気楽にメンタルを保つことができていました。

論文式試験の受験が1,2回目の方は、短答式が免除されている分、論文式だけに集中することが出来ます。

科目合格があればそれを来年使うべきかどうかの相談にも乗ってくれるでしょう。

科目合格した科目というのは自分の得意科目のはずです。

科目免除を使えばその科目は勉強しなくていい代わりに

総合得点比率を引き伸ばしてくれる科目が減ることにもなりますので

その科目のボリュームにもよりますが、科目免除を使うかどうか判断しなければなりません。

また、私も申込をしましたが、専門学校の論文対策コースをあと1年申し込むことをお勧めします。

今まで使ってきた教材をそのまま使えなくはないですが

経営学については試験委員の研究領域によって出題内容が変わったり

論文式に特化したカリキュラムをこなすことで自分の自習時間と講義、答練のバランスが取れます。

コースに申込をせず自習だけになると、時間が膨大にあるように思えてしまって

かえって勉強に身が入らない可能性もあります。

自習と講義、そして答練のバランスがとても大切です。

1年合格が遅くなっても全く問題ありません。

それに周りから心ない声を聞かされても無視しましょう!

その人たちは公認会計士試験について全く分かっていません。

「外野がとやかく言うことではない」ということです。

来年合格して、最後に努力が実ることを皆に証明してやりましょう。

三振されたことがある方

論文式試験において最も怖いのは、3回不合格になって短答式試験からやり直しになってしまうこと

通称「三振」です。

三振するのはメンタルが限界まで削り取られることだと思います。

短答式試験からやり直しになってしまうので、撤退ももしかするとご自身の頭の中にあるかもしれません。

試験に絶対はないので、受かる可能性も十分にありますが、そこはご自身の環境を考えての決断になるかと思います。

そのような方には次の「撤退」を選択する方をお読みいただきたいです。

「撤退」を選択する方

公認会計士試験の撤退は相当勇気がいります。

何故なら今まで勉強してきた時間もかなりの時間だからです。

確固たる意志を持って撤退される方には管理人から言えることはありません。

本人に後悔がなければ大丈夫ですし、管理人がどうこう言うことではありませんが

1つだけ確認させてください。

それは

本当に後悔は残りませんか?

これだけです。

今は後悔がないかもしれませんが、その後事業会社に就職したとして2,3年後に

あー、あのとき勉強を続けていたら…

と思わないか。

これが非常に大切だと思っています。

公認会計士試験は受からなかったけど、その過程で日商簿記1級を取っていたとしたら

事業会社で経理として採用されて重宝されると思います。

もちろんその選択に後悔がなければ良いですが

独立して自分の事務所を持ちたい!

自由な働き方をしたい!

という方は、残念ながら簿記1級ではその望みを叶えることが出来ません。

独立は考えていなくても、公認会計士資格は働くフィールドの選択肢を広げてくれます。

撤退を考えている方は家庭事情で仕方ない面もあると思います。

ただ、今勉強を辞めてしまったら、今までの勉強時間は間違いなく機会損失になります。

皆さんは管理会計論の勉強をされているので、この意味がよく分かると思います。

勉強を続けるのは苦痛ですが、勉強を辞めるというのはとても簡単です。

私がここで伝えたいのは

戦略的撤退であれば良いですが撤退が単なる逃げ道となっていないかを今一度考えていただきたい

です。

もちろん各々事情があると思いますが、もし勉強を続けられる環境であれば続けてもらいたいのが本音です。

視点を変えてみましょう。

あと1つ!あと1つ論文式試験に合格すれば良いんです。

人によって耐性はそれぞれありますが、管理人は短答式よりも論文式の方が好きでした。

短答式の場合は合格率も低いですし、何よりマークシートが嫌いでした。

大学受験の時もセンター試験が苦手でしたし、上記のエピソードを見てお分かりのとおり

管理人が短答式に合格できたのはある意味で奇跡でした。

論文式までいってしまえば

  • 受験者の30%は合格できる
  • 何か書けば部分点が貰える
  • 論文式の勉強が楽しかった

などが勉強を続けられた点として挙げられます。

論文式の勉強は人によっては難しいと感じるかもしれませんが

自分が今どの分野を勉強しているのか、全体を見ることを意識すると途端に面白くなります。

学歴は撤退の理由になる?

撤退の選択肢の中にこのような理由の方が少なからずいます。

自分は低学歴だからそもそも会計士試験なんて無理だったんだ

これは絶対にダメです。言い訳にすぎません。

公認会計士試験と学歴は全く関係ありません。

大学の偏差値と公認会計士試験の合格率は比例しないです。

私見ですが公認会計士試験を受験される方は学歴にコンプレックスを持たれている方が多いです。

管理人も昔は学歴コンプレックスを持っていましたが、受かってからは全くありません。

皆さんに強く届けたいため敢えて厳しく言います。

学歴を理由にして受験を辞めるのは言い訳に過ぎません。

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年齢は撤退の理由になる?

年齢についても同じです。

年齢を理由に受験を辞めてしまうのも勿体無いです。

私が受験生だった頃、通っていた専門学校にヌシと呼ばれる42歳の方がいました。

長年受験勉強一筋でやっておられた方で、短答式試験になかなか合格出来ずにいましたが

私と同じ短答式試験に合格し、論文式試験にそのままストレートで合格していきました。

管理人はその翌年に合格し、その方と同じ監査法人に入って、後輩となって一緒に仕事をしました。

このように受験勉強は年齢に関係なく

何か1つのボトルネックを解消すれば、後は順調に行く傾向にあります。

先程の方の例ではそれが短答式だったということです。

監査法人の就職を考えたときにも、合格が数年遅くなったとしても大したことはありません。

現にその方は監査法人に入って私の先輩でしたし、管理人の監査法人リクルーターの経験からも

就活生の年齢はさほど意味を持ちません。

受験生からすると、受験時代の1年というのは重く感じますが

監査法人に入って社会人として生活すると

合格者の年齢が1年離れてるからといって、全く扱いは変わりません。

是非、会計士を目指そうと思った時の気持ちを思い出して、専門学校の先生に相談されることをお勧めします。

短答式試験合格者採用も有用な選択肢

今は各監査法人で短答式試験合格者を採用しています。

論文式試験合格者と同じように働いて給与をもらいながら、残業なしで論文式試験合格を目指す雇用形態です。

管理人も監査トレーニー3名が後輩として入ってきて一緒に働きましたが

全員論文式試験に合格して、今ではシニアスタッフに昇格しています。

監査法人が勉強時間にも考慮してくれますし、実務として監査をやれるので監査論が非常に伸びます。

監査論は実務を無理やり学問にしたものですので、実務を触れるとやはり伸びやすいです。

残念ながら、上記は短答式試験合格を前提としていますので

短答式試験に合格していない場合、募集しているのは監査アシスタント職や事務職しかなくなります。

かわなべ

このような制度もあるため、金銭面で悩まれている方は短答式試験合格者採用で、その後の論文式試験に合格するという選択肢も有用です。

初心に立ち返って是非考えてみてください

今回は管理人が受験生だった頃のお話もしましたが、どうだったでしょうか?

短答式試験2回、論文式試験2回で在学中の合格なので早めの合格といえますが

当時は本当に勉強を続けることがしんどかったです。

この記事で少しでも救われる方がいれば幸いです。

初心に立ち返って、公認会計士を目指そうとした当時のご自身を思い出して今後の選択をしていただければと思います。

このブログは頑張る受験生の味方です。

かわなべ

ここまでお読みいただきありがとうございました。
また明日もお楽しみに!
独立会計士ブログのかわなべでした!

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