【短答式試験】令和5年第Ⅱ回を受験された方、お疲れ様でした!
5月28日(日)に令和5年第Ⅱ回の短答式試験が実施されました。
受験された方は本当にお疲れ様でした!
令和5年度第Ⅱ回短答式試験は下記で取り上げたように、直近年度で出願者数が大幅に増加している回でした。
試験問題と模範解答・所感
公認会計士・監査審査会が公表している試験問題と解答用紙はこちらです。
また、各専門学校では今回の短答式試験の模範解答や合格ボーダーなどが公表されています。
【TAC】
【大原】
【CPA】
【LEC】
専門学校によって模範解答が異なることは疑義問を除いて滅多にありませんが、自身が通っている専門学校の模範解答で自己採点してみましょう。
論文式試験は自己採点できませんが、短答式試験は自己採点できます。
その上で、大手3校はそれぞれ実際の自己採点結果を入力して、受験生内での自分の立ち位置を知ることができるリアルリサーチをやっていますので、今後の進む道の参考にすることがおすすめです。
今後の進む道としては、
「8月の論文式試験に進む」
「次の12月の短答式試験に備える」
「撤退」
の選択肢が考えられるでしょう。
専門学校の先生は個々の状況に合わせて親身に相談に乗ってくれるはずだから、相談してみようね。
それはそれとして、今回の試験も例に漏れず、管理会計論が鬼門だったみたいです。
管理人も実際に問題を見てみましたが、1問目の原価計算基準の肢から出鼻をくじかれました。
原価計算基準は「耳学習」で割と自信がある分野だったのに…。
耳学習についての記事はこちらから。
Twitterでもトレンド入りするほど話題になりました。
管理会計論の足切りについて
専門学校のリアルリサーチでも管理会計論の平均点が軒並み低く、国見校長もこうツイートしています。
足切りについての要件は規定ではこのようになっています。
短答式試験の合格基準は、総点数の70%を目安として、審査会が相当と認めた得点比率とします。
公認会計士・監査審査会 Q&A
ただし、審査会は、1科目につき、その満点の40%を満たさず、かつ原則として答案提出者の下位から遡って33%の人数に当たる者と同一の得点比率に満たない者は、不合格とすることができます。
足切りは、不合格とすることが「できる」認定なのですが、基本的には適用されると思っていた方が良いです。
その上で短答式試験も絶対評価ではなく、相対評価であることを踏まえると、
管理会計論の点数が40点を割れていても、合格ボーダー上にいる方は8月の合格に向けて論文式試験の勉強に備えた方が良いです。
結果は気になると思うけど、合格発表まで待ってたら時間がもったいないもんね。
「撤退」という選択肢について
今回の試験の特徴としては、撤退する方が多いというものです。
Twitterで「会計士 撤退」と検索すると、このようにたくさん出てきます。
撤退するかどうかの選択については過去の記事にまとめていますので、こちらもご覧ください。
5月短答は第Ⅱ回という位置付けですので、12月よりは5月を機に撤退する方は例年多いのですが、今回の管理会計論や財務会計論のような難しさが追い討ちとなり撤退される方が多いように感じます。
撤退が悪いというわけではありません。
このように、撤退したことで別の人生の選択肢を開けたという方もいらっしゃいます。
また、撤退して税理士試験に移行する方も多いみたいで、Twitterでもこれについて話題になっています。
個人的には短答式試験を撤退して税理士試験に転向しても、将来的に厳しくなると思います。
簿記論・財務諸表論については仮に合格できたとしてもその他の3科目の税法が厳しいはずです。
公認会計士試験とは違い、膨大な暗記量や細かい論点まで覚える必要があります。
金銭的な関係で、働きながら1科目ずつ合格を目指すということであれば、税理士試験も選択肢としてアリだと思いますが、受験にある程度専念できる環境であれば公認会計士試験を継続した方が絶対に良いと考えています。
とはいえ、今回の短答式試験の難しさは相当のようだったようです。
もりむみん先生がここまで仰られるのですから相当の手応えの無さだったのだと思います。
合格ボーダーなどの講評については各専門学校のHPをご覧いただき、今後の進むべき道を考えて頂きたいと思います。
「論文式試験対策が短答式試験の対策にもなる」
ここまで短答式試験が難しいと、これは過去の言葉のように思えてきますね。
管理人の企業法と監査論の短答の勉強方法については下記でアップしていますが、今後も他の科目についてアップしていきますね!
【企業法】
【監査論】
ここまでお読みいただきありがとうございました。
またお楽しみに!
独立会計士ブログのかわなべでした!
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