【令和5年】第Ⅱ回短答式試験の出願者数が過去2番目!?
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本日3月24日(金)に公認会計士・監査審査会より、令和5(2023)年5月28日(日)に実施される第Ⅱ回短答式試験の出願状況について公表されました。
今回の第Ⅱ回短答式試験出願者数が増加していると話題ですので、これについて触れていきます。
この記事で分かること
- 令和5(2023)年Ⅱ回短答式試験の出願状況
- 過去の短答式試験の受験データ(出願者・受験者・合格者・ボーダー・合格率)
令和5年Ⅱ回短答式試験の出願状況
公認会計士・監査審査会のHPによると、令和5(2023)年の第Ⅱ回短答式試験の出願者数は15,883人と公表されました。
近年の状況からするとかなり増加しています。
どれくらい多いかというと、過去11年において最多人数です。
ここで、管理人がデータ集計した下記の表(第Ⅱ回)をご覧いただきたいと思います。
公認会計士・監査審査会のHPには、公認会計士試験が新試験制度に移行してからの平成18(2006)年からのデータが公表されていますが、そのときはまだ短答式試験は年1回(5月)の開催のみでした。
平成22(2010)年の試験から短答式試験が年2回(12月・5月)の開催になり、現行の試験制度になりました。
平成22(2010)年の第Ⅱ回の短答式試験の出願者数が17,660人ですので、この時点を統計開始とすると
今回の令和5(2023)年は、平成22(2010)年に次ぐ歴代2位の出願者数ということになります。
ライバルが多いってことだよね。
そうだね。
例年、欠席者が3,000~4,000人、第Ⅱ回の合格者数は700~800人ほどとされているから、最終合格率は6%~7%と厳しい結果になると予想されます。
第Ⅰ回(12月実施)のデータも見てみましょう
第Ⅰ回の方もデータにまとめてみました。
下記の表をご覧ください。
令和3(2021)年は上述のとおり、5月の年1回の実施でしたので集計に入れておりません。
また、よく「短答式試験は絶対評価、論文式試験は相対評価」とお聞きするかもしれませんが、それは誤っています。
短答式試験の合格基準は、「総点数の70%を基準として、審査会が相当と認めた得点比率」と公表されています。
このアンダーライン部分が重要で、70%とは定められていません。
実際に上の表をご覧になっていただくと分かりますが、合格ボーダーは70%の年もあれば上下することもあります。
ちなみに、論文式試験の合格基準は、「52%の得点比率を基準として、審査会が相当と認めた得点比率」です。
こちらも例年上下します。
第Ⅰ回と第Ⅱ回はどちらが合格しやすい?
受験生からすると気になる事項だと思います。
同じ試験で同じ試験範囲・配点なので同程度になりそうですが、データはそうではありません。
上記のデータより、第Ⅰ回の方が合格者数・合格率共に上回っています。
第Ⅰ回は12月に開催され、論文式試験の8月までに論文対策の時間が充分取れることから、12月合格を狙う受験生が多いからだと考えられます。
第Ⅰ回(12月)で合格を狙うのが受験生にとってはベストです。
第Ⅰ回で不合格になって、第Ⅱ回を受験する際も受験料がかかります。
19,500円で高いですしね。
また、個人的には論文式試験の受験者を一定範囲内にするために、第Ⅱ回の合格者数で調整する…みたいなのも第Ⅱ回の役割としてはあるのではないかと考えています。
出願者数が増加した理由
どうしてこんなに出願者数が増えたの?
公認会計士資格の人気が高まっている表れだと思います。
管理人にとっては嬉しいです。
特に、新型コロナウイルスの感染が広まった令和2(2020)年以降の出願者数が激増しています。
新型コロナウイルスによって巣ごもり生活になり、受験勉強を行おうという学生・社会人が増えた影響もあると思いますが
将来的な不安などから、「手に職を付けたい」として資格取得を目指す方が増えているように感じています。
管理人も母校の国家試験準備室のアドバイザリーをしていますが、公認会計士・税理士になりたいという学生は毎年増えています。
管理人が実際に受験していた大学生の頃には、恐らく同級生には公認会計士を目指すどころか、公認会計士を知っている人すら希少だったと思います。
最近は卒業後1年か2年で論文式試験まで合格される学生も少しずつ出てきていますので嬉しい限りです。
また、直近の試験で、東京大学で頭脳王の河野玄斗さんが公認会計士試験に合格されたこともかなり話題になりました。
自身のSNSを通じて、自分にプレッシャーをかけるという意味でも、答練の成績や勉強の進捗について発信されていました。
公認会計士試験の合格により、三大難関国家資格を全て制覇したことになります。
管理人は公認会計士試験の合格もかなり苦労しましたので、まさに異次元の世界ですね。
河野玄斗さんはかなり人気がある方ですので、SNSによって公認会計士という職業の存在を知った方もきっと多いはずです。
河野玄斗さんのSNSや新型コロナウイルスの感染などの要素が重なり、出願者数が増加しているものと管理人は考えています。
河野玄斗さんが合格した際に選ばれた専門学校は、CPA会計学院です。
今後も特別講師として同校の教鞭を取られるそうですので、ますます講座生も増えてくると思います。
最近も合格者がぐんぐん増加している、話題の専門学校ですので管理人もおすすめです。
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まとめ
◆ 令和5(2023)年の第Ⅱ回短答式試験の出願者数は15,883人(前年より+925人)で現行制度において過去2番目
◆ ライバルが増えてきていることから受験争いは気を抜けない
◆ 出願者数が増加しているのは、新型コロナウイルスの感染拡大や河野玄斗さんを始めとするSNSの広まりによるものが大きい
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また明日もお楽しみに!
独立会計士ブログのかわなべでした!
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